- トークイベント
ひろしまから世界へ—建築祭オープニング・プレミアトーク
入場料 5,000円(事前予約制・鑑賞パスポート付き)
※第1部、第2部すべてを聴講可。途中入退場可

初回となる『ひろしま国際建築祭2025』を記念して、出展建築家・作家の方々によるオープニングトークを開催します。それぞれ、「ナイン・ヴィジョンズ|日本から世界へ跳躍する9人の建築家」展と「NEXT ARCHITECTURE|「建築」でつなぐ新しい未来」展から2名ずつご登壇いただき、今回の展示やご自身のプロジェクトについて、たっぷりとお話をうかがいます。
- 日 時
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2025年10月5日(日) 13:00〜18:00(開場12:30)
- 会 場
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コワーキングスペース tovio (iti SETOUCHI内)
広島県福山市西町1-1-1
- 主 催
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一般財団法人 神原・ツネイシ文化財団
- 入場料
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5,000円(事前予約制)
※鑑賞パスポート付き
※第1部、第2部すべてを聴講可。途中入退場可
- 定 員
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100名
- 協賛
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株式会社マリモ
第1部 ナイン・ヴィジョンズ
13:00〜14:20(80分)
タイトル:「瀬戸内から始まった日本の現代建築」
登壇者:伊東豊雄(建築家)
内 容:「戦後日本建築の父」とも称される丹下健三の出発点が広島にあったことを振り返りながら瀬戸内の地でどのように建築文化が展開してきたのかを考えます。
14:35〜15:15(40分)
タイトル:「建築と共鳴する写真:時間と空間を記録する」
登壇者:鈴木久雄(写真家)
内 容:スペインの建築雑誌『El Croquis(エル・クロッキー)』で数々の作品を撮影してきた写真家・鈴木久雄が、建築を写真に収めるという行為について語ります。今回の建築祭では、氏が手がけたSANAAの建築写真を展示していることから、SANAA建築の魅力についてもお話しいただきます。
※30分休憩
第2部 NEXT ARCHITECTURE
15:45〜16:45(60分)
タイトル:「Transplanetary Projects」
登壇者:Clouds Architecture Office(建築家)
内 容:NASAとの共同研究で名高いClouds Architecture Officeが、火星の住宅プランを中心に、自身の作品について語ります。日本国内で見られる建築や、今後の展望など、宇宙規模に広がるClouds Architecture Officeの思考を垣間見るチャンスです。
17:00〜18:00(60分)
タイトル:「My Works」
登壇者:石上純也(建築家)
内 容:「建築」の一般的な概念を越えて作品づくりを行う石上純也が、今回の建築祭に出展しているプロジェクトを中心に、自身の作品について語ります。
伊東豊雄
1941年生まれ。65年東京大学工学部建築学科卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」、「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」、「台中国家歌劇院」(台湾)など。近作に「水戸市民会館」、「茨木市文化・子育て複合施設 おにクル」などがある。現在、「2025年日本国際博覧会大催事場」(大阪)、「国家児童未来館」(台湾)などが進行中。
日本建築学会賞(作品賞、大賞)、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、高松宮殿下記念世界文化賞、プリツカー建築賞、UIAゴールドメダルなど受賞。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。これからのまちや建築を考える場として様々な活動を行っている。また、自身のミュージアムが建つ愛媛県今治市大三島においては、塾生有志や地域の人々とともに継続的なまちづくりの活動に取り組んでいる。

©中村絵
鈴木久雄
1984-91年 建築家磯崎新氏設計のパラウ・サン・ジョルディ構築記録をする。
1986年- 建築雑誌El Croquisのメインカメラマンを務める。
1988年 鹿島出版会スペースデザインSD 特集号 「ガウディとその師弟たち」
1991-93年 美術出版社「みづゑ」
ロマネスク教会建築をまとめた「ピレネー地方の建築」6回連載
1996年 ベネチアビエンナーレ 建築写真部門 招待作家
2012年 新建築社a+u モノグラフィー 「La Luz Magica」
2012年- RCR Bunka財団主催のワークショップLab-A 写真部門ディレクター
2014年 新建築社a+u モノグラフィー 「Super Model」建築模型特集
2017年 日経アーキテクチュア 単行本 「建築のチカラ」
2022年 40年間にわたる写真記録活動に対しスペイン国カタルーニャ州政府より
「サン・ジョルディ十字勲章」(Creu Sant Jordi)を授与される。

Clouds Architecture Office
Clouds Architecture Officeは建築設計・アート・リサーチ分野の幅広い知見を統合する創造性に焦点をあてた活動を目的として、曽野正之(1970年生まれ)とオスタップ・ルダケヴィッチ(1973年生まれ)によりニューヨークで2010年設立。2015年曽野祐子参加。理念と実体験の交点を探る環境の知覚体験を根幹に置く設計手法により多様なプロジェクトを提案し、これまでに住宅・公共施設からパブリックアートや宇宙建築に至る幅広い設計に携わる。Clouds AO(クラウズ・アオ)の設計過程における特徴は、必要なプログラムに対する徹底したリサーチ及び多面的なデザイン・スタディを通じ最良の解法を導くプロセス重視のアプローチにある。
2015年NASA火星基地設計コンペ優勝、同コンセプトのNASAとの共同設計を開始。2018年ANAとJAXAによる宇宙開発実証実験施設「AVATAR X LAB」を発表。2022年には福岡の複合施設「010 BUILDING」を手がけた。現在ウクライナでの3Dプリントによる復興支援プロジェクトをSerendix、国連工業開発機関と共に進行中。

©GION
石上純也
1974年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修士課程修了後、妹島和世建築設計事務所を経て、2004年石上純也建築設計事務所を設立。
主な作品に、神奈川工科大学KAIT工房・KAIT広場、Park Groot Vijversburgビジターセンター、水庭、2019年サーペンタインパヴィリオン、House & Restaurant、水の美術館など。
2009年日本建築学会賞(作品)、2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、毎日デザイン賞、2019年芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)、OBEL AWARD、2024年フレデリック・キースラー建築芸術賞、2024年日本建築学会賞(作品)など受賞多数。

ⒸCHIKASHI SUZUKI