- トークイベント
最小単位の建築実践:Archizinesのつくり方・つかい方
入場料 1,000円 (事前予約制、ワンドリンク付)

ひろしま国際建築祭の展示「「ZINE」から見る日本建築のNow and Then」に併せて、出展作品の制作者をお招きしたトークイベント「最小単位の建築実践:Archizinesのつくり方・つかい方」開催します。
近年、建築家自身が編集・出版を手がけるZINEや書籍が改めて注目を集めています。既存の出版の枠組みでは拾いきれない実験的なテーマを取り上げたり、造本の細部にまでこだわったりと、それらは表現としての建築の“最小単位”とも言えるメディアです。また、長い時間をかけてつくられる建築とは対照的に、ZINEはスピーディかつ即興的に制作されることで、その時々の建築家の思考を軽やかに刻み込む役割も果たしています。
今回のトークでは、建築そのものだけでは伝えきれない、人や素材、建築としてのあり方、背景のまなざしをZINEというかたちで表現している二人の若手建築家を迎え、それぞれのZINE制作についての紹介を軸に、建築を伝えるもう一つの実践について語り合います。
- 日 時
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2025年10月25日(土) 16:00〜17:00(開場15:45)
- 会 場
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ONOMICHI U2内 The RESTAURANT広島県尾道市西御所町5-11
- 主 催
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一般財団法人 神原・ツネイシ文化財団
- 入場料
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1,000円(事前予約制、ワンドリンク付)
- 定 員
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30名
- 登壇者
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工藤桃子(建築家)、森純平(建築家)、川勝真一(建築キュレーター)
工藤桃子(一級建築士 / MMA Inc.代表取締役)
東京生まれ。幼少期をスイスで過ごす。多摩美術大学環境デザイン学科卒、組織設計勤務のち工学院大学藤森照信研究室修士課程修了。2016年にMMA Inc.を設立。建築設計のほか、インテリアデザイン、展覧会の会場構成も手がけている。2020〜22年多摩美術大学非常勤講師。
出展作品
『MMA fragments』
建築家の工藤桃子が率いるMMAが、素材に対する独自のアプローチを「本」というメディアを通してさまざまな角度から読み解いていくジャーナル。MMAの目指す、人々の感情とフィジカルな体験に訴える、言葉では伝えきれない、無意識の美しさと普遍的な心地よさを想起させる空間づくりに触れられる一冊。MMAの実践を紹介しながら、より多くの人々にとって現代の建築について考えるきっかけとなることが目指されている。

森純平(interrobang 代表、建築家)
1985年生まれ。東京藝術大学建築科大学院修了。建築から時間を考え続け、舞台、展示、まちづくり等、状況を生み出す現場に身を置きつづける。2013年より千葉・松戸「PARADISE AIR」を設立。今まで500組以上のアーティストが街に滞在している。主な活動におっとり舎(2007〜11)、MADLABO(2011〜21)、遠野オフキャンパス(2015〜)、ラーニングをテーマとした「八戸市美術館設計(西澤徹夫、浅子佳英と共に)」、たいけん美じゅつ場VIVA 基本設計(2019〜)、有楽町アートアーバニズムYAU(2021-)、東京藝術大学藝術未来研究場特任准教授(2024〜)。
出展作品
『新しい美術館ができるまで 八戸市美術館に関わった8人の場合』
八戸市美術館(2021年竣工)ができるまでのプロセスを、共同設計者である森純平氏が中心になってまとめた一冊。「つくること」だけでなく、その後の「つかっていくこと」も踏まえた美術館の姿、あるいはプロジェクトとしての建築が見据えられている。インタビューは、美術館の館長や学芸員、八戸市の職員、まちづくりのキーマン、そして設計事務所のスタッフとしてプロセスに関わった若き建築家たち。

川勝真一(けんちくセンターCoAK)
1983年兵庫県生まれ。建築リサーチャー、キュレーター、建築センターCoAKディレクター。2008年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了。2008〜23年、RAD(Research for Architectural Domain)。2024年、建築センターCoAK(Center for Co-Architecture Kyoto)を設立。建築展覧会、市民参加型ワークショップ、都市やまちづくりのためのリサーチやキュレーション実践を通じ、建築と社会の関わり方を探っている。
